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【知らないと後悔する】歯を守り・虫歯の再発を防ぐ『新しいコーティング法』とは
こんにちは。中央区新富町の審美歯科 NK dental TOKYO 院長の堀です。
「歯医者でしっかり治療したはずなのに、数年経ったらまた同じ場所が虫歯になった…」 「治療済みの銀歯の下が黒くなっている気がする…」 「何度も歯を削っていて、このままだと自分の歯がなくなってしまうのではないか…」
もしあなたが、このような経験や不安を一度でも感じたことがあるなら、この先を注意深く読み進めてください。なぜなら、あなたが今まで「当たり前」だと思って受けてきたその治療こそが、あなたの歯を将来的にダメにしてしまう『負のループ』の入り口かもしれないからです。
実は、日本の歯科治療には大きな課題があります。それは、驚くほど多くの患者様が「治療の繰り返し」に陥っているという事実です。治療した歯が再び虫歯になることを、私たちは専門用語で「二次カリエス」と呼びます。この二次カリエスが、あなたの歯の寿命を確実に縮めている元凶なのです。
しかし、ご安心ください。医療は日々進歩しています。現在では、この負のループを断ち切り、歯の再発リスクを劇的に抑えるための新しい考え方に基づいた治療法が存在します。
今回のブログでは、まず「なぜあなたの虫歯は再発するのか?」という根本的な問題、特に「保険診療の限界」について包み隠さずお話ししようと思います。そして、その解決策となる当院が実践する『むし歯にならない新しい治療法、コーティング法』について、詳しく解説していきます。
この記事があなたが「これ以上、自分の歯を削りたくない」「将来、自分の歯で美味しく食事を続けたい」願うお力になれれば幸いです。
1. 繰り返すむし歯。なぜ治療した歯が「また虫歯」になるのか?
そもそも、なぜ一度治療した歯が再び虫歯になるのでしょうか。多くの方は、「歯磨きが足りなかったからだ」とご自身のせいだと思いがちです。もちろんセルフケアは非常に重要ですが、実はそれだけが原因ではありません。実は、日本の保険診療ならではの治療そのものに原因があることも事実です。
特に、保険診療で行われる一般的な詰め物・被せ物の治療には、様々な制限があり限界が存在します。
保険診療の詰め物・被せ物の「寿命」という現実
保険診療は、国民皆保険制度のもと、「病気や怪我を治す」という最低限の機能回復を目的としています。これは非常に素晴らしい制度ですが、こと歯科治療においては、「再発させない」「より長持ちさせる」という観点では、使用できる材料や治療時間に厳しい制約があるのが現実です.
例えば、保険でよく使われる銀歯や、白いプラスチック(レジン)の詰め物を考えてみましょう。
- 銀歯:
- 金属は経年的に唾液の成分で錆びたり、腐食したりします。
- 温度変化でわずかに膨張・収縮を繰り返すため、歯と銀歯の間にミクロの隙間が生まれます。
- 銀歯を歯に固定しているセメント(接着剤)自体が、数年で劣化し、唾液で溶け出します。
- 保険適応の白い詰め物:
- 水分を吸収する性質があり、時間とともに変色・劣化します。
- すり減りやすく、噛み合わせの力が強い方だと、表面が削れて段差ができます。
- 銀歯と同様に、歯との接着面が劣化し、剥がれてくることがあります。
- 保険の歯科医院では、安価で長持ちしない材料が使われるケースがほとんど
これらの経年劣化によって生じた「目に見えないミクロの隙間」。これこそが、虫歯菌の格好の侵入口となります。
一度治療した歯の内部は、家に例えるならば【家の基礎の部分】です。一度細菌が侵入すると、外からはなかなか気づくことができず中で徐々に時間をかけて虫歯が広がります。これを「二次カリエス」と呼びます。そして、この二次カリエスが最も恐ろしいのは、銀歯や詰め物の下で静かに、そして深く進行するため、痛みなどの自覚症状が出たときには、神経に達するほど重症化しているケースが非常に多い、ということです。
「しみるなぁ」と思ったときには手遅れ。そしてあなたは、さらに大きく歯を削られ、神経を抜かれ、最終的には歯そのものを失う道を歩むことになるのです。これが、私が「恐怖の連鎖」と呼ぶものの正体です。
2. その治療、本当に大丈夫?「保険診療」と「自費治療」の決定的違い
では、なぜこのような再発リスクの高い治療が「当たり前」に行われているのでしょうか。それは、歯科の保険診療が「機能を回復すること」をゴールに設定しているからです。つまり、噛めれば良いということです。「再発を防ぐこと」は、その次のステップ、つまり自費治療の領域と考えられているのが現状です。
ここで、保険診療と自費治療の違いを明確にしておきましょう。これは単に「値段が高いか安いか」という話ではありません。治療の哲学そのものが根本的に異なるのです。
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保険診療のゴール:『機能回復』
- 虫歯による「痛み」を取り除き、噛めるようにする。
- 国が定めたルール(材料・手順・時間)の中で行う。
- 目的は「最低限の機能を取り戻す」こと。将来の再発予防までを保証するものではない。
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自費治療のゴール:『再発予防と機能美の追求』
- 虫歯を取り除き、噛めるようにするのは当然。
- その上で、「いかに再発させないか」「いかに長持ちさせるか」「いかに天然の歯と見分けがつかないほど美しく仕上げるか」を追求する。
- 材料、時間、技術に一切の制約がなく、現時点で考えられる最善・最高の歯科治療を提供できる。
例えるなら、雨漏りする家を修理する際に、保険診療は「とりあえずブルーシートで覆って、雨漏りを止める」応急処置に近いかもしれません。一方、自費治療は「雨漏りの原因を徹底的に調査し、最高品質の素材と技術で屋根を根本から葺き替える」ようなものです。
どちらがその家(あなたの歯)に長く住み続けられるかは、言うまでもありません。
3. 歯の寿命を劇的に延ばす『むし歯にならない新しい治療法、コーティング法』
ここまで読んで、「じゃあ、どうすれば虫歯の再発を防げるのだろう?」と思われた方も多いでしょう。その答えの一つが、当院がすべての虫歯治療で実践している『コーティング法』という新しい治療手法です。
虫歯を削った後の歯の表面は、いわば『むき出しのコンクリート』のような、非常にデリケートで無防備な状態です。この表面は、肉眼では見えない微細な凹凸や亀裂が無数に存在し、細菌が付着・侵入しやすい状態になっています。
従来の治療では、この無防備な状態の上に、セメントを介して銀歯や詰め物を『置く』だけでした。これでは、セメントが劣化すれば、すぐに隙間ができてしまいます。
しかし、『コーティング法』は全く発想が違います。
虫歯を取り除いた後の無防備な歯の表面を、特殊な高機能材料で一層、完全に覆い尽くし、バリア(保護膜)を作ってしまうのです。これは、スマートフォンの画面に保護フィルムを寸分の狂いなく貼り付けるイメージに近いかもしれません。
この一層のコーティングが、以下のような絶大な効果を発揮します。
- 細菌の侵入経路を完全に遮断: 歯と詰め物・被せ物の間を完璧に封鎖(シール)するため、虫歯菌が内部に侵入する物理的な隙間がなくなります。
- 歯の強度を高める: 歯と一体化することで、削って弱くなった歯の強度を補い、歯が割れる(歯牙破折)リスクを低減します。
- 詰め物・被せ物の接着力を最大化: コーティング層が強力な接着ハブとして機能し、その上に装着するセラミックなどの詰め物・被せ物が、まるで元々一つの歯であったかのように強固に一体化します。
この処置を行うかどうかで、治療後の歯の寿命は数倍、十数倍変わると言っても過言ではありません。
もしかしたら、『あなたの歯も最初の治療のときにこのコーティング法を行っていれば、辛い再治療を経験することはなかったかもしれません。』そう考えると、非常に悔やまれるのではないでしょうか。
4. なぜコーティング法には「超精密技術」が不可欠なのか?
「それなら、どこの歯医者でもやってくれればいいのに」 そう思われるのも当然です。しかし、このコーティング法は、ただ特殊な材料を塗れば良いという単純なものでは全くありません。むしろ、生半可な技術で行えば、逆効果にさえなり得ます。
この治療法が真価を発揮するためには、絶対に欠かせない2つの必須条件があります。
必須条件1:ラバーダム防湿
私たちの口の中には、常に唾液が存在します。この唾液1滴の中には、数億個もの細菌が含まれています。もし治療中に、この唾液がほんの少しでも削った面に付着すればどうなるでしょうか?
- 細菌を歯の中に閉じ込めたまま蓋をしてしまい、内部で虫歯が再発する。
- コーティング剤や接着剤の接着力が、湿気によって著しく低下し、すぐに剥がれたり隙間ができたりする。
このような事態を防ぎ、完璧な清潔・乾燥状態を作り出すために絶対に必要なのが「ラバーダム防湿」です。これは、治療する歯だけをゴムのシートから隔離する処置です。 これを行うことで、治療部位を唾液や呼気に含まれる湿気から完全にシャットアウトできます。日本ではまだ導入率が低いのが現状ですが、再発を防ぐ治療においては、もはや「常識」であり「必須」の処置です。
必須条件2:歯科用顕微鏡(マイクロスコープ)
コーティング法は、ミクロン単位の精度が要求される、非常に繊細な治療です。肉眼では、どれだけ優れた歯科医師でも、経験と勘に頼らざるを得ない部分が出てきます。
しかし、歯科用顕微鏡(マイクロスコープ)を使えば、視野を最大で20倍以上にまで拡大できます。これにより、
- 虫歯の取り残しを確実に防ぐ
- 肉眼では見つけられないようなむし歯をしっかりと取り除くことができる
- 健康な歯を削りすぎることを防ぐ
- 肉眼では見えない微細な亀裂や段差を見つけ出す
- コーティング剤を、本当に隙間なく歯の表面に塗り広げられているかを確認する
といったことが可能になります。マイクロスコープを使用しないと、完璧なコーティングは難しいでしょう。成功することもあるかもしれませんが、その確実性は著しく低くなってしまうでしょう。
当院、NK dental TOKYOでの虫歯の再発率が非常に低いのも、虫歯治療において、この「ラバーダム防湿」と「マイクロスコープ」を用いた精密なコーティング法を徹底しているからに他なりません。
5. 「治療の繰り返し」を、あなたの代で終わりにしませんか?
これまでお話ししてきたように、虫歯の再発は、決してあなたのせいだけではありません。受けてきた治療の「質」が大きく関わっています。そして、保険診療という枠の中では、再発を防ぐための最善の治療を提供するには限界があるというのも、紛れもない事実です。
私たちの仕事は、単に短時間で治療が終わるようにパパッと虫歯を削って詰めることではなく、あなたの歯を生涯にわたって守り、再治療のリスクの低い口腔環境を創り上げることだと考えています。
もし、あなたが、
- これまでの「削って詰めるだけ」の治療に疑問を感じている
- 何度も虫歯の再発を繰り返している
- 自分の歯を大切にし、一本でも多く残したいと本気で願っている
のであれば、ぜひ一度、当院のカウンセリングにお越しください。あなたの歯が今どのような状態で、なぜ再発を繰り返すのか。そして、その負の連鎖を断ち切るために、どのような選択肢があるのか。マイクロスコープで撮影したあなたご自身の歯の映像をお見せしながら、保険診療の裏事情まで、正直にお話しさせていただきます。
あなたの歯を守るための新しい一歩を、ここ NK dental TOKYO でスタートさせてみませんか?
NK dental TOKYO では 審美歯科・繰り返さない自費むし歯治療・パウダークリーニング・医療ホワイトニングでみなさまのお口の健康を維持するお手伝いをしています。お口の中の状態は人によってそれぞれですが、みなさまに合った最良のご提案をさせていただきます。
一度お口の中をしっかり診査して、将来の健康に目を向けてみませんか?
院長である私がみなさまのお口の健康を守り、しっかりとサポートさせていただきます。
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