NK dental TOKYOの顕微鏡治療
マイクロスコープ(歯科用顕微鏡)は肉眼と比較して約20倍程度まで視野を拡大することができる最新医療機器です。
以前よりもマイクロスコープを導入されている歯科医院は増えてきましたが、根管治療時などに一時的にしか使用しなかったり、導入したものの使用せずにいらっしゃる歯科医院がまだまだ多いようです。
当院では、全ての治療においてマイクロスコープ(歯科用顕微鏡)を活用しております。
肉眼での歯科治療は、むし歯の見逃しや取り残しの原因となります。他にも、不必要に歯を削りすぎてしまったり、異物や唾液の混入に気付けないことで詰め物被せ物の予後にまで影響を及ぼします。術者が治療箇所を細かく確認できないため、治療の精度が落ち、将来再治療となるリスクが高くなってしまいます。
このようなことは治療後すぐに影響が出ることは少なく、気づかない間に徐々に進行し、何年か経ったのちに問題が発生することが多いです。
しかしマイクロスコープを用いて視野を拡大し、隅々まで細かく確認しながら処置を行うことで、治療の精度が上がり、将来同じ歯を治療するリスクが格段に低くなることで、安心して過ごすことができます。
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院長メモ
保険での歯科診療について
保険診療は日本のどこにお住まいであっても一定の医療を受けることができ、費用もリーズナブルに抑えることが可能です。
しかし、歯科における保険診療は国が定めたシステムの制約上、最低限の材料を用いた短時間の治療にならざるを得ません。私も以前は保険診療に従事していましたが、カウンセリングや説明の時間を除いた実際の治療時間は10分〜20分程度であることがほとんどでした。
また保険診療では、予防面や審美面、耐久性を考慮した治療が適応されないことが多く、歯科医師もベストな方法をなかなかご提案できない状況があります。
厳しい制約の中で行った保険での歯科治療は、低価格かつ短時間で終わる反面、非常に残念ではありますが将来を見据えた【治療】は難しいと考えています。
神経を守るむし歯治療
むし歯が深くて神経をとらなくてはいけない、そう説明された場合でも、その歯の大切な神経を守ることができるかもしれません。
当院では、どんなにむし歯が深くとも、まずは神経を守ることを第一に考える治療を行っています。
神経をとってしまうと、歯を削る量が多くなり、歯の寿命を縮めてしまいます。歯は削れば削るほど薄くなり、ヒビが入ることで脆くなり、破折してしまうことにつながります。破折した歯を残すことは非常に難しく、最終的に抜歯となってしまいます。
当院の最先端の薬剤を使った治療では、神経を取らずに守る治療が可能です。
歯の神経があることで、その歯の寿命は格段に長くなります。
いつまでも歯を使って美味しくお食事ができるためにも、ぜひご相談ください。
深いむし歯を治療したケース
虫歯が神経近くまで進行しています
虫歯を染め出して確実に除去していきます
神経を取らずに治療終了 (ダイレクトボンディング)
神経に近い深いむし歯を治療した症例。
他院にてむし歯が深く、神経をとらなくてはいけないと言われ、当院へセカンドオピニオンとして来院。マイクロスコープを用いて削る深度をコントロールしていくことで、神経をとらずにむし歯治療を終えることができました。
むし歯治療中は歯にラバーダムというシートを被せます。唾液の侵入を防ぐことができるため、清潔な状態で治療が可能です。
ラバーダム前歯部
ラバーダム臼歯部
神経に近いところは特に慎重に、かつ確実にむし歯をとっていきます。
マイクロスコープを覗きながら、直径0.6mmの小さいバーを使うことで、健康な歯を削る量を最小限に抑えて治療を進めることができます。
【左:通常のバー】 【右:マイクロスコープ用のバー】
※マイクロスコープを用いると通常使えないような器具も使えるようになります
詰め物の下で虫歯が広がっていたケース
数年前に入れた金属の詰め物
外してみると大きく虫歯が広がっていました
自覚症状がなくても虫歯がいつの間にか進行しているケースもあるため、定期的な診査がおすすめです。